就労ビザ・HPIビザの新英語力要件など

英国政府が2025年10月14日に公表した白書によると、 2026年1月8日以降に申請されるSkilled Workerビザ、スケールアップビザ、High Potential Individual（HPI）ビザについて、英語力要件が現行のB1レベルからB2レベルへ引き上げられる見通しです。さらに、 Graduateビザの有効期限は2027年1月1日以降、現在の2年から18か月へ短縮される予定であり、 PhD取得者については従来通り36か月が維持されます。
一方、2025年7月に大幅に削減されたSkilled Workerビザの対象職種については、現在、移住諮問委員会（ MAC）が再検討を行っており、 2026年末以降には中程度の技能職（medium- skilled jobs）が再びリストに追加されることが期待されています。また、HPIビザの対象大学は大幅に拡大される見込みで、同ビザの入国者数は現在の約2倍の4000名に増えるとされています。加えて、グローバルタレントビザで審査対象となる賞や経歴の基準も緩和される方向で調整が進められており、研究者、デザイナー、クリエイティブワーカーなど、成長分野における高度人材の受け入れ促進が図られています。
このように移民法の改定が相次ぐなか、ビザ審査基準は一段と厳格化しています。

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