Tier 2就労ビザのルール見直し
2016年3月24日、英国政府は、移民法諮問委員会(MAC)によるTier2の見直し案に対し、回答を発表しました。これは、英国民あるいは英国居住者の雇用促進を図るとともに、
低賃金での外国籍労働者の雇用を防ぐことを目的としています。これにより、非EU国籍の労働者による英国での就労ビザ取得がさらに厳しくなることが見込まれます。
主な変更点:
· Tier 2 (General)熟練労働者(experienced workers)の最低年収基準の引き上げ。2016年秋に£25,000、2017年4月に£30,000への引き上げを予定。(医療・教育関係は2019年7月まで適用外、新入社員の最低給与額は£20,800で変更なし)
· Tier 4学生ビザからTier 2就労ビザへの切り替えは、人数制限なし。スポンサーによる居住者労働市場テスト(Resident Labour Market Test)の実施不要。
· 看護師は、引き続き人員不足職業(Shortage Occupation)とされる。ただし、非EU国籍の看護師を雇用するには、Resident Labour Market Testの実施が必要。
· Tier 2 (ICT)駐在員の条件は、給与の最低年収基準を一律£41,500とし、簡略化が図られる予定。(研修生は例外)
· 雇用主が支払う手数料(Immigration Skills Charge)の導入。2017年4月からTier 2被雇用者1人につき£1,000。小規模企業、慈善事業、PhD職、Tier 2(ICT)研修生、Tier4からTier2への切り替えの場合は、£364。
これら変更は、2016年秋と2017年4月の2段階での実施・導入が予定されていますので、スポンサー企業の方々はご注意ください。
詳細は、下記ホームオフィスのリンクをご参照下さい。
https://www.gov.uk/government/news/migration-advisory-committee-reviews-of-tier-2
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